顧客ニーズ対応へ工場移転
ー 工場移転の背景を教えてください ー
当社が試作を手掛ける自動車のシートフレームは高い安全性と軽量化が求められるため、一般的な鉄材より硬い超ハイテン材が使用されます。多様化するお客様のニーズに応えていくためには、これまでよりも大型の、機械を導入する必要があり、そのためには移転が必要でした。またものづくり機能のある工場と本社事務所が別々の場所にあったので、移転を機にこれを集約することにしました。
ー かなり急ピッチの移転と聞きました ー
元々生産拠点だった工場建物の撤去日が決まっていたため、移転先の土地探しから新社屋建設、移転完了までを9か月ほどで決着させる必要がありました。実は土地探しもかなり苦戦していたため、実際の工期はかなり限られた。でも後ろにはずらせない。移転にかかる時間との戦いが苦労した点でしょうか。
ー 移転先は準工業地域で、住宅地が隣接する立地です ー
当社はプレス機を使いますので、基本的な耐震や騒音対策、また日照権など周囲に配慮すべき点はありましたが、設計士さんがしっかり対応してくれ、施工会社さんがそれを形にしてくれました。
施工会社選びのポイント
ー 施工は藤沢市に本社を置く「(株) 門倉組」です。パートナー選びのポイントは ー
まずは移転に間に合うよう、納期を守ってもらうことが絶対条件でした。数社にお声がけさせていただいたところ、『いくらなんでも間に合わない』と断る企業さんもある中、門倉組さんが納期に間に合う上に最も早く、それに加えて価格面でも一番競争力が高かった。
ー その他に良かった点はありますか ー
やはり地域密着の企業であるという点ですね。提案のとき『施工中に何かあれば1時間以内にかけつけます』と言ってもらえたことは心強かった。それに、実際の工事が始まってからも毎週ミーティングで進捗確認をして、議事録をとって、きちんと工事が進んでいくので安心してお任せすることができた。門倉組さんにお願いして本当に良かったと思っています。
ー 新社屋についてのご感想をお願いします ー
めちゃくちゃ恰好いいと思いました。新しい本社工場はまさにものづくりの拠点の要。クリエイティブな空間にしたかったのですが、その希望が見事に体現されていました。確実に使い心地は良くなっていますし、社員も満足して仕事をしてくれていると思います。
ー 2階のガラス窓から見渡せる工場に清潔感がありますね ー
工場を稼働させるにあたり、床を徹底的にきれいに維持してほしいと指示しています。『赤ちゃんがはいはいしても大丈夫なくらいに』と(笑)。新しい工場を長持ちさせたいのはもちろんですが、やはり良い製品ができるのはきれいな工場から。これからも大事につかっていきたい。
ー 最後に地域に向けてメッセージを ー
事業を成長発展させていけば納税という点で地域貢献でき、地域に雇用も生み出すこともできます。会社としての魅力をPRしながら、ものづくりの楽しさを若い人たちに伝えることができる場にできればと考えています。
ワイズマン吉岡と見山社長