藤沢市民なら一度は口にしたことがあるかもしれない=。児童生徒の健康と成長を支える市立小中学校給食用パンの
製造などを担う長後製パン株式会社。創業100周年を今秋迎えるにあたり、新工場を設けた。住宅街に突如現れた存在
感を放つモダンな建物。工場新設や今後の展望について、同社の専務取締役を務める齋藤孝曉さん(35)に話を聞いた。

衛生面・品質管理・従業員に配慮
「私が入社した10年以上前から新工場の建設を検討していました。ただコスト面や経験がなく、なかなか進められずに
いたのが実情です。きっかけとなったのは、近隣の土地が売り出されたこと。住宅が建てば工場として稼働しづらくな
ると思い、購入。その後、製造量増による手狭さや既存工場の老朽化などの要因が重なり、計画を具体的に進めること
にしました」
長後製パン株式会社「施工実績」はこちらから
「衛生面の配慮はもちろん、休憩室の内装にもこだわりました。工場の休憩室は質素なイメージがありますが、遊び
心のある鮮やかなクロスを採用し、居心地の良い明るい空間に。使用感としては空調・換気システムが導入されたこと
で給排気のバランスが取れ、品質管理がしやすく室内に虫が侵入しにくくなっている点が良いですね。
出勤時間も1時間遅らせることができ、従業員のモチベーション向上にもつながっています」
「最も重要だったのは信頼感です。建築はパンのように価格と品質を比べてから購入するのとは異なり、完成前の計画
段階で決めなければなりません。そのため見積額だけでなく、なぜその金額になるのかというプロセスやその後にブレ
る可能性など、不安を解消してくれる丁寧な説明を重視しました。
数社から見積もりを取りましたが、食品施設建設専門ブランド『RicoRica』のある門倉組さんは提案の熱量が
高く、また地元の業者であったという点が大きな決め手になりました。建物だけでなく、食品工場としての知識や実績
も豊富で、細部にわたる提案をもらったことで、私たちが考える以上の工場ができたと実感しています。
振り返れば、当時は資材の高騰やコロナ禍などの時期での着工で苦労もありましたが、最終的には『建てて良かった』と
思える経験をさせてもらいました」
「現在、県内では給食用パンの提供業者が減り続けています。しかしパン屋は地域にとってなくてはならない、プラスの
イメージを持ってもらえる存在だと信じています。特にコロナ禍では、給食の再開が社会の回復を象徴する重要な出来事
となり、私たちが取り組んできた事業の重要性を再確認しました。
新しい工場を最大限に活用し、これからも地域の子どもたちの健康と成長を支え、そして地域に根づくパン屋として、責
任をもちながらパンを提供し続けていきたいと考えています。
衛生管理と安全性に配慮し、防爆照明や清掃しやすい構造など食品工場ならではの設計を採用しています。
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